2009/01/03

収拾つかない話

今年早くも2個目のエントリー。よし。

「バカ」キャラブームだ。
テレビを見ても、いわゆるバカを売りにしている芸能人が随分と幅を利かせている。クイズ番組なんかを見ても、何やら小学生レベルの問題を出題して、それを解けないバカっぷりを披露するというようなものが随分と目に付く。

バカの振りをしている芸能人を見て喜ぶのはまぁ勝手だが、このバカブームを作っている意図は果たして何なのか。巷には同じように、本来知っているべきことを知らないということを何故か自慢するリアルバカが増え、さらにナントカ脳科学者なんかが、気持ちいいことだけをやればいいとか、脳が喜ぶことだけやればいいとか、バカを増長させるためのジャスティフィケーションを提供したり。それを真に受けたリアルバカ、およびその予備軍は、それを「楽をする」とか「やりたくない事は一切やらなくていい」と解釈し、端にも棒にもかからないのが益々増加している、気がする。

「自分以外はバカの時代」とか言われていたが、「自分もバカの時代」、「バカであることを自慢する時代」になっているんじゃなかろうか。国際社会における日本の地位低下や、教育レベルの低下が指摘されて久しいが、この傾向は良くなるどころか悪くなる一方だ。

別に学歴信奉者ではないが、ある程度の学歴は最低限あるべきものとは思う。ただし、大学教育が一定以上の質の教育を提供しているという前提でだが。社会を、国をよくしていくには、そういう最低限の教養・知識は備えておくべきじゃないかと思う。

よく(低俗な)メディアなどで、中卒・高卒とかで何か事業を興して大成功して今は億万長者。人生の成功に学歴は関係ない、みたいな話があったりするが、たしかにそういうレアケースもあるにはある。それを真に受け、学歴なんかじゃメシは食えないなどとのたまう輩も多いだろう。しかし大半のアントレプレナーやイノベーターはそれなりの学歴を持っているものだし、大学や大学院での教育が有益であることは間違いない。

バカでもいいとか、学歴などなくても成功できるといった夢・幻想を若い世代が持ってしまっているような国の将来は間違いなく暗い。国が力を入れる政策や戦略は時代とともに変化するが、教育だけは昔も今も変わらず重要なはずだ。きちんと勉強して、高等教育を受けた人間が、当然それなりの地位・収入等得られる世の中にならないと、日本はこのまま衰退し続ける。大学がレベルの高い教育を提供し、その研究成果をビジネスに結び付けられる社会じゃないといけない。

果たして、今3歳の娘が大学に行く頃までには、少しはまともになっているのだろうか。今のところは何としてでも留学させたいと思っているが。。。

収拾つかない感じになってきたので、この辺で。

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