2008/03/01

高く売る努力

何か今年のエントリー数見るとまだ6個だった。
もうWeek 9 に入ってるので、年間100個達成するには既に17~18個は欲しいところ。ノルマ達成のためだけにエントリー。

先日新聞で、日産GT-Rを紹介していた。
スーパーカーとしては世界最高レベルの性能を示しつつも、一般的なスーパーカーの3分の1程度の価格に抑えられていると。日産はそれこそ熟練のエンジニアが丹精こめて作ってるとも言っていた。

モノを安く売るのは多分簡単だ。何かを犠牲にすればいい。大抵の場合は人件費が抑制されると思うが、安ければ人は買うだろう。逆にモノを高く売るのはどうだろう。人の財布から余計にカネを引き出すわけだから一筋縄ではいかない。余分なカネを出させるだけの何かがなければならない。

日産のGT-Rも、700万円台からとかいう、庶民がちょっと頑張れば手が届くような価格設定にするんじゃなくて、スーパーカーというのであれば、もっと大胆な価格を設定して欲しかった。それこそ数千万円から、みたいな。

乗りやすさとか扱い易さが強調されていたけど、まぁ個人の好みも当然あると思うが、スーパーカーとしては、そういうのは二の次でないかと。何か危険な魅力というか、公道を走っていい車としてはもうギリギリの、あとちょっとずれたら一般道走れないよ、みたいな、よく分からんが危険な香りがスーパーカーにはしていて欲しい。

以前シドニーのハーバーブリッジ上で、フェラーリがどうも故障したらしく、ビシッとしたスーツでキメた金持ちそうな野郎が、一生懸命フェラーリを押していた。別に故障するのが魅力的というわけではもちろんないが、そんなクルマに2千万も3千万もカネを出すのだ。多分そのドライバーは、「こないだハーバーブリッジで俺のフェラーリ壊れちゃってさ、押したわ」とか、後日自慢げに人に話すんだろう。やんちゃでどうしようもないけど、可愛い奴、みたいな。

乗りやすくて扱いやすくて安全で壊れなくて・・・クルマとしては上等だろうが、何か魅力がない。
「高く売る」から脱線してしまったが、高く売るためには何か付加的な価値がないといけない。フェラーリとかの場合は、もうそれこそフェラーリであるだけで、有無を言わせずカネを出させる、オーラのようなものがあるか。イメージというか伝統なのか。それを維持するために、フェラーリは弛まぬ努力をしているんだろう。安く作ってたくさん売ろうと思えばできるんだろうが、決して楽な方向には流れない、流されない。これがどれだけ大変なことか。

売るために値段を下げるというのは、短絡的で美しくないので好きじゃない。それよりもどうやったら高いまま売れるか考えるべきじゃないかと思う。

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