2005/10/23

シドニー日本食事情

日曜、すごくいい天気。夕方ビーチへ散歩に出たついでにちょっとルアーを投げてみた。当然音沙汰なし。こういうのは釣れるとか釣れないとかは関係ない。そんな小さな事にはこだわらないのだ。自然と触れ合うのが目的だから。などと言ってみる。

たまに日本食を食いに行く。いわゆるラーメン屋とか定食屋みたいなところだ。こんな質の悪い食い物を客に食わせて良心の呵責等は起こらないのかと不思議に思うことが、悲しいかな多いのだ。

こっちに長くいるので、感覚がマヒしてくるのか、腹が減って判断力がなくなってしまっているのかよく分からないが、何かラーメンとかカツカレーとか、そう いったものにありつけるというだけで嬉しくなってしまうのだ。しかしよく考えてみると、あんな質の悪いものに10ドルとか15ドルとか払う価値はあるのだ ろうか、と思う。

こないだ(10月8日)、 Artarmon という駅前にある「ラーメン元気」とかいうところで食ったカツカレーだが、カツの質が非常に悪かった。まぁそんなものでもカツカレーなんか久しく食ってな いから、腹がすいている始めのうちは非常にエンジョイしたわけだが、よくよく反芻してみると、それで商売しようと思ったのは何故ですか、と問い詰めたくな るような代物だ。妻が食ったラーメンも、しょっぱくて大変だった。人様からカネを取っていいレベルに達しているとは思えない。

一応フォローしておくと、カレー自体は悪くなかった。まぁカレーをまずく作れる方がどうかしていると思うが。ちなみにそのカレーをまずく作れる日本食屋が 「てんさん」というラーメン屋である。ある意味偉大だ。それで10ドル以上は盗る。いや、取る。なかなかのチャレンジャーだ。

そういうまずいものでも、シドニーにいる日本人は喜んで食っているのが本当に不思議だ。そういうものを出されるのは侮辱だと思ったりしないのだろうか。そ れともみんな本当にうまいと思っているのか。あの客の入りを見ると、みんなそれ程悪いとは思っていないんだろうな。世も末だ。

悪いものを悪い、まずいものをまずいと言う風に言ってあげないと相手のためにもならないのに。裸の王様だ、それじゃ。

客がその調子だから当然店のレベルも低値安定だ。一向に上がる気配はない。むしろどこまで質を下げられるか、質の下限に挑戦している気配すら僕には感じられる。最低限の質で最大限の利潤を追求しているわけだ。それはそれですごいが。

オーストラリアは多民族国家だ。本当にいろんな国の人たちがいる。そういう中であのようなものを提供して、いろんな国の人たちにあれが日本食だと思われる のは本当につらい。本当に嫌だ。恥だ。あんなの日本じゃ食わないですよ、と声を大にして言いたい。あんなの食い物じゃないですよ、とも教えてあげたい。そ の辺の日本食屋をやってる人たちは、ちょっと味を知ると同時に、恥も知るといいと思う。

そういうわけで、たまに職場の同僚とかに「いい日本食レストラン知ってる?」とか聞かれると、本当に困るのです。いい中華ならいくらでも知ってるんだが。。。

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