2010/05/18

勝間本を初めて読んでみた

本読んだ。
■ 「効率が10倍アップする新・知的生産術(勝間和代)


先日ブックオフに行ったときに勝間さんの本を2冊購入。いや、正確にはブックオフに行った時に買ったんじゃなく、この本買うためにブックオフ行った。しかしこの本にはこうあった。「私は中古でしか手に入らない本以外は原則として新品を買うことにしています。なぜなら、知的財産としての価値を尊重しているため、印税の入らない中古を買うことは、著者に対して失礼だと思うからです。(p.155)」

すみません... orz

きっかけは、小飼弾氏の書評。これを見てすぐに買いに行けるお気楽サラリーマンで良かったなぁ。

勝間さんに関する情報はブログを読んだり、メルマガ購読したりはしてるんだけど、いわゆる勝間本を買ったのはこれが初めて。2008年に出版されているので、お勧めハードウェア等はやや古臭くなってしまってはいるが、確かにこの本にあるとおりに情報のインプット、アウトプットを続けていれば、生産効率は相当アップするんだろうと思う。特に目玉の飛び出すようなハードルの高いことを毎日やれと言ってるわけでもないので、本書内で言及されているような習慣をコツコツつけていくことが大事だ。情報入手の際の思考の枠組み(フレームワーク)といった知的活動の抽象的な事から、日々の食い物に気をつけろみたいな事まで、とにかく効率的に情報をインプットし、プロセスして有益なアウトプットをすることに徹底的に焦点を当てて書かれているので、非常に分かりやすく、読み進めるにつれ、よし俺もやってみっか、みたいな気になる。

割と批判されることの多かったりする人だが、何故だろうと考えるに、この人は結構断定的な物言いをするのでそれが上から目線というか押し付けがましく人には聞こえるのではないかと思った(たった1冊しか読んでいないけど。。。)。例えば勝間さんは家電とかソフトウェアが好きなのでよく有楽町のビックカメラに行くらしいが、そこでは目的のものだけでなく、地上6階から地下1階まで満遍なくブラつくことで、トレンドや何が求められているかが分かるのだ、と本書内で言っている。まぁ例えとしてそうだということなんだろうが、アンチ勝間はきっと、そんな有楽町ビックカメラという一箇所で、しかも特定の時間帯にブラついただけでトレンドが分かるとか断定するな。地方に行けば客層だって生活習慣だって違うのだ。そんな丸の内あたりのOLとかサラリーマンがたくさん来るようなところだけ見て判断したものがあたかも「今のトレンド」である、みたいな事言わないで!、みたいに言いたくなるんじゃないかな。

逆に、この人が今求められている理由は、この断定できるところにあるんだろうとも思う。自分の意見をズバッと言い切れる頼もしさというか、臆することなく自分ではこうしてこうだったから、あなたもこうやってそして幸せになりなさい、みたいな、ある意味傲慢というか、そういう図々しいところに拠ると思う。

寛容さのなくなっている現代では、あまりに自分の意見を断定的に言ったり、「こうすべき」みたいに言ったりすると、そうじゃなかったときにどう責任取るんだよ、みたいな論調になりかねない。しかし言論というのはそもそもそういうものであるべきで、自分の体験やいろんな事例を引き合いに、「私はこう思うので、これこれこうあるべき」というのが正しいと思う。もしそれに異論があれば、それはちゃんと議論すればいいし、議論によって建設的な意見が出ればそれはまた新たな発展なのでまたよしである。ともすれば言葉狩りみたいなことが平気で起こる今、もっともっと自分の体験に基づいた自己主張をこれからも期待したいと思う。

僕はとりあえず、運動しようと思います。

~~~~読んだ本~~~~
■ 「ふしぎな図書館」 (村上春樹)
■ 「サラリーマン・リカバリー」 (大前研一)
■ 「怒らないこと」 (アルボムッレ・スマナサーラ)
■ 「マネー力(マネーリョク、大前研一)
■ 「『SPIN』営業術」
■ 「親が言っても、子供はやる」(大前さん)
■ 「質問する力」(大前研一)
■ 「金持ち父さん、貧乏父さん」(ロバート・キヨサキ)
■ 「まずはアパート一棟買いなさい」(石原博光)
■ 「稼げる超ソーシャルフィルタリング」(堀江貴文)
■ 「効率が10倍アップする新・知的生産術(勝間和代)

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