2010/04/28

行列は思考停止と依存症

19のときに田舎から上京してきたんだが、東京に来てびっくりしたのはやはり人の多さ。どこ行っても人がたくさんいるし、あちこちで行列ができている。田舎モンなのでそんな行列なんて、給食前の手を洗う行列くらいしか知らない。メシを食うのに行列するなんざ自分の知らない世界だ。

その行列だが、常々抱いている疑問がある。疑問というか反対というか、まぁとにかく行列は嫌いだ。行列についている時って、まるで自分は今ベルトコンベアか何かに乗っている感じがする。何も考えずただそこにぼけーっといるだけで順番が回ってきて、メシを食う。ひどいとこになると混雑時のメニューは一つか二つだったり。そうなるともう何を食うかすら考えない。自動的に与えられるものを口に運ぶだけという、なんとも滑稽なことになる。そんなのはごめんだ。

何でバカみたいに行列につくのか。多分楽だからだ。行列しているイコール多数に支持されていて、まぁそれ程外れもないだろうと。付和雷同というか長いものに巻かれとけばまぁいいんじゃね?みたいな。完全な思考停止状態だ。しかもそういう多数による支持から離れるのが不安であるという、共依存的な症状もある。

行列ができるできないの違いなんて多分紙一重だ。微妙な味の差を鋭く感じ分けて、旨い店に好んで並んでる奴など、アホ面下げて行列している奴らの中にはほぼいないだろう。誰かの「あの店いいよ」とか何かのメディアが取り上げた店とか、そんなのに引きずられてロクに自分で判断もしないで「ここチョーうめぇ」とか言ってるんだろう、このヤロー!こっそり隣の店の食い物出しても分からんくせに。

メシ食うのに行列するのは、僕は大嫌いだ。

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