疲れ自慢というか。
休まないことを自慢げに話す人たちがいる。
以前勤めていたところ(オーストラリアにある米資本のIT企業 )では、年が明けるとまずやることは、その1年の有給プランをチーム内で話し合って、全部(20日)申請することだった。
もちろん後から変更は可能だが、そういう風にしておけば、その後のトレーニングのプランとかが立てやすいというメリットがある。大変合理的だし、全て申請するのが義務になっている。
一方日本に帰ってきて、日本の企業に勤めたが(今年いっぱいで辞めるが)、
「いや?、有給40日も溜まっちゃってますよ」とか
「僕も溜まっちゃって困ってますよ」とか。
「じゃあ休めばいいじゃん」
って言うと、そういうわけにもなかなか行かないんですよね?、などと少し嬉しそうに言う。
その辺りが全くもって理解できないのだ。
多分、自分が休めば業務が滞るから休めないと言いたいのだろう。
たかが一人のサラリーマンが休んだくらいで止まってしまうような業務をデザインしたマネージャーの責任も大きいと思うが、何より休みをちゃんと申請しない奴らが馬鹿としか言いようがない。休めよ。君たちは自分が思っているほど組織にとって重要じゃないんだ。
重要じゃないのはその人たちに限ったことではなくて、ほぼ全てのサラリーマンに言えること。代わりなんて掃いて捨てるほどいるし。そもそもその業務のバックアップシステム(人的な)が存在しないということは、ビジネス的にあってはならないだろう。経営側から見ても、ちゃんとメリハリつけてしっかりON・OFFを切り替えられる人の方が安心だろう。
まぁとにかく、疲れ自慢とか、休んでない自慢、あるいは、休みを取ってるのに仕事をしてしまうというようなことを得意気に話すのは、とても恥ずかしいのでもうやめようよ。
戦後の高度経済成長は、従業員の生活や健康を犠牲にした上に成り立ってきた部分が大きいと思う。体を壊すまで働かせて、挙句の果てには家庭が崩壊してたり、最悪死んじゃったり。
それって、ルールを守らないで、卑怯な手段を使って抜け駆けしてゲームに勝つみたいなやり方だ。そういうのはもう時代遅れだ。ちゃんとルールを守った上で成果を出そう。ルールをちゃんと守って成果が出ないというなら、それはそのビジネス自体の構造に問題があるか、どこかに無駄が生じているということだろう。
正々堂々とやりましょう。
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