2007/03/27

出会い

相方の塾が今日(3月26日)起ち上がった。
最初の無料講習には、幸い数名が集まった。たった数名だけど、こういうのってほんとにありがたいなぁと思うのだ。なぜって、どこの誰かも分からない人が始めた聞いたこともない塾に、わざわざ時間を割いて、人が来てくれるんだから。

ふと思ったが、僕にはそういう経験は全然ない。一から何かを立ち上げて、さぁ人を集めましょうといって何かを始めること。何かのセミナーとかでしゃべる機会とかがあって、それを聞きにくる人はいても、それは別に僕が目的なのではなく、セミナー全体として何か興味があったから来ているのは明白だ。あと何かハンズオン的な講習をやったとしても、しょせん集まるのはビジネスパートナーとかそういうのだ。ぬるい。

それに引き換え、一から塾を立ち上げて、人を集めるというのは何と大変なことか。来るか来ないかわからない生徒を待たなければならない。いくら教え方や教材が良くても、それを知れ渡らせるのは並大抵じゃない。

まぁサラリーマンの僕という、頼りないがまぁ一応保険的なものがあるにせよ、そういう世界に飛び出した相方はすごいなぁと素直に思う。しばらくは赤字だろうけど、教材とかアイディアがいいから、すぐに口コミとかで生徒も増えるだろう。その辺は全然心配していない。

2007/03/22

ちょっと足りないくらいがいい

顧客満足とかカスタマーサティスファクションとか、まぁ全く同じことだけど、よく言われている。お客様第一主義とか。まぁそう言いたい気持ちも分からないでもないけど、僕はそうじゃないとずっと思っている。組織的に仕事をする上で一番大事なのは、(自分とか家族とかいうのは当たり前なので置いといて)、従業員第一主義・employee satisfaction だ。客は2の次。

よく思うんだけど、提供するサービスとかにかかるコスト(労力とかもろもろ)と効果(顧客満足とかサービスの質とか)の関係って、下の図みたいな感じで、日本は相当先まで進んでいると思う。


つまり、ちょっと効果を上げるのに、多大なコストがかかる状態だ。
例えば、郵便物を夜9時に配達するように指定したら、ちゃんと持ってくるとか、業務を遂行する上でほとんど影響のない些細なソフトウェアのバグとかを、ウン十人月とかのスケジュールを組んで直すとか。たった一つのフォントを半角で出すためだけに、無茶な要求をしてくるとか・・・。

そういうのって、確かにサービスの利用者にとってみれば、悪くないのかもしれないけど、サービス提供者側からすれば、とてもツライ。しかも往々にして、そういう場合のコストはサービス提供者側が負担している。しかしビジネスとしては成り立っている。どういうことかと言うと、従業員に全てしわ寄せが来ている。

サービス残業とか、有給を全く消化しない(できない・させない)とか、そういう昭和時代のような事が21世紀になってもまだまだ残っているのが、残念ながら日本の企業のほとんどじゃないだろうか。

消費者のわがままに答えようとするのは、多分商売の基本だと思うけど、それもある程度までにすべきだ。ある一定以上の水準にサービスが到達すると、それ以上はもう相当コストが掛かるものだと、消費者は理解すべきだし、サービス提供者もそのように振舞うべきだ。

そうなると、今の不必要に便利な世の中に慣れてしまった人たちは、ちょっと不便に感じるかもしれないけど、それくらいが丁度いいんじゃなかろうか。ちょっと足りないくらいがいいよ、きっと。きっとみんなもう少しHAPPYになると思う。

2007/03/13

上海最終日

上海最終日。というか明日までいるが、明日の朝の飛行機なので、実質今日で最後。

上海オフィスの同僚の一人が、上海に来たらここに行かないとダメだというところに連れて行ってくれた。上海では「ビーチ」と呼ばれているようだが、実際には川。南京路西(東だったかな・・)あたり。

高度成長の象徴的なところらしく、川の向こうには高くそびえるテレビ塔や高層ホテル、その他もろもろの大きなビルがにょきにょき建っている。そしてどれも壁面が電飾でえらいことになっている。派手好みの中国らしい。

まぁその趣味がいいか悪いかは置いといて、その物凄いパワーに何かつい鳥肌が立ってしまった。つい15年前までは、川の向こうにはなんにもなかったそうだ。それが今では見渡す限り高層ビルが建っている。すごいなぁ。。。

日本が今のままだと、この先近いうちに中国に逆転されるのは確実だろうし、政治家の誰かが言っていたように、中国の何番目かの省になっちゃうんじゃないかと思わせるくらいのパワーがある。怖いのは、馬鹿みたいにがむしゃらなくせに、米国とかできっちりMBAとかの学位を取ってきた人たちがトップでビジネスをコントロールしているところが多いことだ。

どれくらい多いのかとか知らんけど、日本より多そうだ。しかもそういう学位を取ってくることがちゃんと評価されているし、それを実践にアプライできる基盤が整っている。日本はともすれば、未だに根性とか言っちゃったりする。

今回たった2日だが中国に来てみていい刺激になった。
中国人のパーソナルスペースはやや近すぎな感じなので、ずっとここにいるのはしんどいが、たまに仕事しに来るのはアリだなあと思った。

2007/03/12

図々しいというか、したたかというか

上海のオフィスに行ってきた。
!!
オフィスは何かすごい高層ビルに入ってる。最近新しく建ったもののようだ。
眺めも相当いい。上海でのビジネスにどれだけ気合が入っているかが伺えるオフィスだ。

眺めはいいが、空気が相当汚れているのか、窓が汚い。
午前中は青空が広がっていたが、夕方あたりから俄かに空が曇りだした。曇ってきたのかと思いきや、どうやらスモッグだ。公害。

何かなりふり構わずひたすら成長しているエネルギーみたいなものを感じた。高度経済成長時代の日本もきっとこんな感じだったんだろう。

夜は上海オフィスの人たちと中華料理。
地元の中華レストランに連れて行ってもらった。上海料理らしく、割とあっさりしたというか、特に辛いとかクセが強いとかいうわけではないものだった。うまかった。

当然のように払わされた。出張中だから会社の金でしょ、とか言って。このあたりが中国人だ。したたかというか図々しいというべきか。この辺は好き嫌い分かれるところだろうが、後発の国が世界へガンガン出て行くには、これくらいでないといけない。僕もこういうところを少し吸収しようと思う。

2007/03/11

上海

中国初上陸。

前シンガポールでやったのとはまた別のトレーニングが上海である。
うちの会社がスウェーデンのとある会社を買収したので、それに伴う技術習得の出張だ。といっても、上海って飛行機でたった3時間程度なので、あまり海外に来たなぁ、、、という感じはしない。

まず、上海の第一印象。
空気悪し。何かタクシー待ってる間気持ち悪くなった。あちこちでタバコ吸ってるし。タクシー待ちは長蛇の列だし。タクシーの運ちゃんはやたらクラクション鳴らす。ホテルで食った晩飯はまぁまぁうまかったが、今のところ上海の印象は良くないなぁ。

まあ観光で来たわけじゃないので別にいいけど。観光で来るとまた違った印象を持つだろう。

ホテルのインターネットは、みみっちいことに無制限で使用できるわけではないので、ちょっと仕事のメールとか資料とか整理しよう。

2007/03/05

無題

「いざなぎ超え」とかいう好景気らしいが、ほんとか?
そんな風には全然思えないが。庶民には関係のない好景気なのか。

今日の日経新聞に、「優れた会社」ランキングなるものが掲載されていた。おっと思って見てみると、やはりというか何というか、上位の実に44位まではいわゆる製造業系の職種で、サービス業ではヤフーが45位でやっと見えてくるだけ。

昭和かっ!
上位は自動車、電機、鉄鋼などが軒並み名を連ねている。

しかもサービス業トップはヤフーて。
このあたり日本のIT途上国ぶりを象徴している感じだ。
まぁ「優れた会社」指数を算出する方式が、ひょっとすると製造業有利に働いているのかもしれないけど。

確かに製造業は日本の強みだろうが、サービス系(ITとか金融とか)がもっと台頭しないと、先進国とは言えないと思う。