2005/07/27

Tをめぐる考察

前勤めていた会社から、すずめの涙程のボーナスが出る。
こんな少ないわけないだろう、と思うが、Tという恐ろしく無能な上にしみったれた元上司との縁もこれでようやく完全に切れるのかと思うと、まぁいいかとも思う。

僕は比較的温和な方だと自分では思っているが、その僕がTの事を思うと、怒髪天を衝こうかという程に何か筆舌に尽くしがたい程の負のパワーが体中にみな ぎってくるのだ。昔、ブルーノ・サンマルチノという、人間発電所と呼ばれたプロレスラーがいたと思うが、きっとそんな感じだ。僕の怒りのパワーで電気がお きるだろう。ほんとに嫌ってるんだなぁ、、と感慨深くなる。何か人生というものを再考させてくれる人ですらある。

思うに。
Tが悪いのではなく、僕が無能な人間を嫌うという事に問題があるのだろう。Tは悪くない。無能な人間に責任を負わせるわけにはいかないから。世の中の半数 以上はアホで成り立ち、その中でもごく一握りの者のみが、栄えある無能の称号を得る。その人なのだ、Tというのは。それを責めるのは、ぬかに釘を打った り、暖簾をグイグイ押してみたり、かえるの面に小便を引っ掛けたりすることよりも、むなしい。

僕がそこに居た頃は、Tが僕の上司であるにもかかわらず、いろいろ説教したりしてせめて僕の邪魔をしないよう教え込もうと思ったが、思えばそれは、気ままなネコを厳しく調教して盲導犬不足を補おうとするくらいおろかで無駄な行為だった。

僕は今まで、何事も成せば成ると信じて疑わなかった。特に何かを学んだりするという事に関しては。できないのは本人の怠慢のせいだと思っていた。ところがTはその考えを根底から覆した。だめな奴は何をやっても駄目なのだと。目からウロコとはこの事だ。

人はこうやって見聞を広め、成長して行くんだろう。ありがとう、Tよ。

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