2008/10/25

不動産屋、柔らかいIT、コミュニケーション

さて、土曜日。
普段なら土曜日は子どもボールたちと1日中一緒にいて何かしているんだが、今日は娘ボールがおばあちゃんと人形劇を見に行く予定が入っとるという、何とも生意気なことになっているので、息子玉(よく寝る)と猫ボールとウチにいるというわけだ。少し肩透かしを食らった感じ。

娘ボールが土曜に誰かとお出かけというのは、僕も一人の時間を持てるため大変結構である。
が、何か少し寂しいというか、シャクな感じがするのはなぜだろうか。何か俺がフられたみたいになっとるやんけ!という感じか。あれ、いろいろ予定してたんだけど、そっち行っちゃうの?みたいな。しかしそれにしても、いないと楽だなぁ。

不動産屋に行ってきた。相方のやっていた塾の敷金に関する話をするため。
どうも若干コミュニケーションが円滑ではなかったようで、こちら側の主張では今月の20日に敷金が払い戻されるはずだと。しかもロクな説明もなく、電話するすると言って全然かかってこないし、あろうことか電話の途中で切ってしまうとか。

それで、そのやり取りのまったく外側にいて、冷静な目で物事を見極められるかっこいい僕が、不動産屋に行って話を聞いてきた。
聞けばすこぶる単純な話で、解約したのが10月始め頃、その不動産屋の会計処理的には、末締めの翌20日払いということになっているため、10月末締め、翌11月20日払いで、敷金の払い戻しが行われるというのが正解なわけだ。

こんなに単純なことなのに、なぜこじれてしまったかと言えば、コミュニケーションが不十分であるからに他ならない。一言二言、ちゃんと説明してあげるだけでトラブルは未然に防げる。不動産屋は「口頭ですが、ちゃんと伝えたはずなんですが・・・」と言っていたが、相手がちゃんと了解していなければそれは伝わっていないのと同じだ。

「朝起こしてね」と言われ、起こしに行ったはいいもののなかなか起きず、「俺ちゃんと起こしたからなっ」と捨てゼリフを吐いてみたり、「ちゃんとお越しに来ましたが、あなたは起きませんでした」というメモを残して行ってしまう、みたいな、そんな感じ、相手がちゃんと理解・納得していない連絡なんて。

近頃は何でもメールで済ませる事が多くなってきたためか、特にこういう事が多いんではないか。「ちゃんとメールでご連絡いたしましたが何か?」とか、「○月×日の△時にこれこれこういう内容のメールをちゃんと送信しておりますが。さっさとご返答いただけます?」みたいな事を平気で言ってくるバカタレとか。メール信奉者というか。四六時中メールなんか見てねぇっての。っていうかオマエのメールはジャンクに行くようにフィルタ掛けてるんだよ!と言ってやりたい。

まぁ確かにメールだと記録がちゃんと残るから、言った言わないみたいな水掛け論にはなりにくいが、基本はあくまで双方向のコミュニケーションであるべきでないかなぁ、と思う。意思のキャッチボールというか。アナログにキャッチボールしている間に、その要求なり意見なりがこなれてきて、いい感じの何かになると思う。何かモチっとしたような、フワフワしているような。そのアナログなやり取りの成果物はあまり人を傷つけない。

メールでももちろんやり取りは可能だが、そこからつむぎ出されるのは、何か鉄っぽいというかツルツルしてて、ちょっとヒンヤリしていて、角っこで怪我する感じ。キーン・・・っていう音がする。

ITが発展して、仕事はITなしではもはややっていけなくなっているけど、やわらかい感じのコミュニケーションは忘れちゃいかんなあと思う。そここそが、今の閉塞した世の中を打破するものに違いない、と強く信じて、僕は今日もまた仕事のメールに返信しないのである。

柔らかいITというのが、きっと次世代に求められるに違いない。どういうんだろうか、柔らかいIT。既存のハードウェアでやる以上、全てデジタル(0 か 1)実現不可能な気がするがどうだろうか。量子コンピュータだったっけ、ONとOFFが共存できるみたいなそういうよく分からないプラットフォームになれば実現できそうだ。

随分脱線したが、要は今日の不動産屋の兄ちゃんは、相手がちゃんと理解するように丁寧に話をしなければいけなかったのだ。自分がボールを投げて相手が受け取ったのをちゃんと確認して、相手がそのボールを見たり開いたり何か付け足したり、そして相手がそれを投げ返して、今度はそれを受け取って中身を確認して、それで初めて、「ちゃんとお伝えしたんですが・・・」と言ってもいいんだよ、と。

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