2007/02/14

整理

会社から。
近頃新聞などでよく、団塊の世代が一斉に退職するので、技術や知識の流出が懸念されるようなことが言われているが、アホかと思うのは僕だけじゃないだろう。

年寄りがいなくなって会社が若返るのは歓迎すべきことで、知識・技術などというものは、きっちりと体系立てて整理されて、組織に蓄積されていてしかるべきこと。世代が新しくなるにつれ、知識・技術はそれだけ積み重なっているはずなので、おじいちゃん達はさっさと隠居してくださって結構ですよ、というのが理想的な姿じゃないのかなぁと思う。

まぁ職人技的な技術とかだとそう簡単にはいかないんだろうが、大抵のものは、それなりの努力と時間を費やすことで、ちゃんと体系化できると思う。これをやってこないで、団塊世代引退間近になって、技術の伝承が云々というのは、経営者の怠慢だ。僕の印象だが、日本の経営者の多くは、いわゆる勘とか経験に頼りすぎる嫌いがあると思う。

そういうところが、いかにも日本的だなぁと思う。日本的というか、アジア風か。
今の会社に入って、中国・シンガポールの人たちとのやり取りが増えたが、同じだ。技術者が何か得意げに、「これはマニュアルにも載ってない、俺が見つけた技だ」とか言って喜んでたりする。そこで止めると、発展はそこで止まる。ちゃんとドキュメント化して整理しないといけない。

そういう風にするのは、結構面倒だし意外と大きなリソースと覚悟が必要だったりするが、それをやるのとやらないのじゃ大違いだ。

といいつつも、自分自身そういうことが大層苦手で、いつも、あれ、昨日調査してたあの結果どこ行ったっけ、とか同じことを2度3度調べてしまったりすることがある。ちゃんとしよう。

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